4月ですね。人それぞれの新生活が始まる季節です。
進学や就職に伴い一人暮らしを始める方や 子どもに個室を与える方ももいらっしゃるのではないでしょうか。
一人暮らしのお部屋は 6畳や8畳程度のコンパクトな1Kや1Rからスタートする方も多いと思います。
また子ども部屋も4.5畳~8畳ほどがスタンダードな広さですね。
今回はコンパクトな部屋でもおしゃれに快適に暮らすコツをお伝えします。
小さな部屋で大切なこととは
インテリアにもこだわって、素敵なマイルームを作りたいと思っていることでしょう。
家具の吟味を始める前に・・ちょっと待ってください。
実はコンパクトな部屋の場合、快適に過ごすために大切なことがあります。
それは「いかに広く感じるか、見せられるか」です。
部屋を広く見せるためにはどのようなことに気をつければよいか、 ポイントをまとめていきま
部屋の作りについて
実は物件探しや家づくりの段階から始まっています。
特に影響を与えるのは次の3つ。
〇内装が明るい部屋を選ぶ。特に床の色に注意
ダーク系の床は落ち着いた印象を与えますが、明るい色のほうが視覚的に広く感じます。
また最近は壁の一面をアクセントカラーにする方も多いのではないでしょうか。
暗色のアクセントカラーは圧迫感につながるので気を付けてください。
〇造り付けの収納スペースがあった方がよい
押し入れやクローゼットがあれば、部屋に置く収納家具を減らせます。
〇細長すぎる部屋・正方形の部屋を避ける
家具のレイアウトが難しくなります。変わった間取りの部屋は上級者向けです。
部屋の作りが固まったら、次はいよいよ家具選びです。
家具の選び方について4つのコツをまとめました。
家具の数
具体的には次のような方法があります。
〇兼用できる家具を選ぶ
例えばベッドとソファを兼用する(ソファベット)、スツールとサイドテーブルを兼用するなど
〇家具のデッドスペースを活用する
例えばベッド下の収納やカウンター下部を有効活用するなど
〇必要な時だけ出せる家具を選ぶ
例えば折り畳みテーブルや折り畳み椅子を取り入れるなど
家具の数を減らす様々なアイディアがありますので参考にしてみてください。
家具の大きさ
家具自体のボリュームを抑えることで、部屋を広く見せることができます。
高さはなるべく低い家具で統一、テーブルなどは奥行が浅いものを選びましょう。
奥行45cmほどでも十分勉強やパソコン作業をすることは可能です。
ラグを敷きたい場合も同様です。
少し小さいかな?と思うサイズのものを選ぶと 床が見える面積が大きくなり部屋を広く感じることができます。
家具の配置
家具をなるべく壁際に寄せれば、まとまった広い床を見せることができます。
どうしても背の高い家具を置かなければならない場合は、
なるべく部屋の死角になる入り口側の壁際に寄せるのがおすすめです。
視界に入る機会が減るので、圧迫感を感じずに生活することができます。
家具のデザイン
壁や床の見える面積が増えるため、視覚的に広さを感じさせます。
具体的には次の通りです。
〇足元:脚のあるデザイン
床が奥まで見えるため、空間の広がりを感じさせます。
〇棚や机:背面板がないもの
物を置いた状態でも壁の奥が見えるため、すっきりしていますね。
インテリア全体の考え方
色は白やベージュ、ライトグレーなどインテリアを淡く明るい色でまとめるのがおすすめです。
次の写真を比べて見てみると色の効果がよくわかります。
色違いのサイドテーブルですが、どちらの写真に広がりを感じますか?
こちらの写真は、黒いサイドテーブル・ダークなインテリア。
重厚感・落ち着き という印象を与えます。
こちらの写真は、白いサイドテーブル・明るいインテリア。
こちらの方が軽快な印象で、空間に広がりを感じるのではないでしょうか。
柄物や色を取り入れたい場合は、クッションカバーやブランケットなどの布もの、壁にかけるアート、オブジェなど、小さな面積のもので試すのがおすすめです。
インテリアに興味を持ちだすと、きっといろんなテイストを試したくなることと思います。
その度に家具を買い替えるのは現実的ではないですよね。
布ものやアート、オブジェなどであれば、自分の好みに合わせて入れ替えることも簡単。
また季節毎の変化も付けやすいので、インテリアを楽しみやすくなることでしょう。
まとめ
① 広く感じることを意識する
② 家具は数・大きさ・配置・抜け感を考慮する
③ インテリアのベースはシンプルに、小物類で自分らしさや季節を楽しむ
これらのコツを参考に自分だけの快適なお部屋をぜひ作ってみてください。
一級建築士/ライフオーガナイザー
kiko
一級建築士・ライフオーガナイザーの視点から
インテリアともの選び、暮らしの工夫をご紹介いたします。
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