まず「人を気軽に呼べる家」とはどんな空間か考えてみましょう。
【いつも掃除が行き届いていて、家の中がスッキリとしている】
こんな空間であればいつでも気軽に人を呼ぶことができますね。

実はこの、「いつも」というのがとても重要なポイント。
来客時と普段の生活の状態がかけ離れていては、来客を迎える準備にとても時間が掛かりますので
気軽に人を呼ぶことができません。

ですから、大切なのは普段からお客様だけではなく自分や家族が気持ちよく過ごせるようなお部屋にしておくこと。
「いつでも人を気軽に呼べる家」の第一歩として自分自身と家族をもてなすような空間作りを意識してみましょう。

具体的には、もう古びたりヨレヨレになっている家電や生活用品をきれいなモノに買い替えて見た目を整えたり、
「来客用に」ととっておいたタオルやスリッパ、食器を自分達の日常使いにする。
来客用と普段使い用を分ける必要がなくなると、取り出しやすい一等地に来客時にも使えるモノを収納することができるので
「お客様をおもてなしする」というハードルがグッと下がります。

また、日頃からこまめに片付けや掃除をする習慣も必要です。

おすすめなのは「タイミングを決めてしまう」こと。

例えば「掃除は埃が地面に落ちている朝一番にする」「帰宅時に気持ちがいいように出かける前にテーブルの上をサッと片付ける」「寝る前には部屋をリセットして明日に備える」など、
自分が決めたタイミングでこまめにリセットする癖をつけておくと部屋の景観の維持に繋がります。


このように「普段から触れている道具がお客様に出しても恥ずかしくないモノになっている」
「部屋の汚れや散らかりレベルがある程度のレベルで済んでいる」状態が習慣化できるようになれば
いつでも人を呼べる部屋になるまであと一歩です！

最後のポイントは、収納空間に「余白」を残しておくこと。

お客様を呼ぶ時にちょっと見せたくないモノもありますよね。

例えば家計簿や生協のカタログ、読みかけの本。
お子さんがいる家庭であれば、紐を付け替えなくてはいけない体育帽子や先生に提出しなければいけないプリントなど
一時的に置いておかなければいけない生活感が溢れるアイテムもあるでしょう。

このように普段は手に取りやすい位置が便利だけど、来客時だけは隠したい。

そんな「来客用にもうワンランク上げた空間にするために隠したいモノ」をサッと一次保管するために空きスペースを作っておくと突然のお客様も安心して迎えることができますよ。

どうしても収納空間に余裕がない場合はカゴなどを一時保管スペースとして使用するのも一つの手。



こちらのように収納も兼ねている実用的な家具を使うのも良いですね。

ただし、収納空間を使った場合もカゴを使った場合も来客後には「中身を取り出して定位置に戻す」ことをお忘れなく。

収納やカゴなどの見えない場所に仕舞い込んでしまったモノは時間の経過とともに忘れ去られて、
ただのガラクタの山になりがちです。
一時的に見えない収納空間に保管したモノはそのままにせずきちんと定位置に戻すようにしましょう。

最後に「いつでも人を気軽に呼べるお部屋作り」のポイントをまとめます。

①お客様だけではなく日頃から自分自身や家族をおもてなしするような気持ちで、いつも使う道具を見直してみましょう。
　お客様に出せるような質の品物を普段使いしていれば来客グッズの準備なんて必要ありません。

②掃除や片づけの習慣化。
　タイミングを決めてこまめにリセットを行うことでひどい散らかりや汚れになるのを防ぎます。

③収納空間にお客様に見られたくないモノを隠す「一時保管スペース」を確保しておく。
　ただし、来客後はそこに隠したモノを必ず取り出して「死蔵品スペース」にならないようにしましょう。


皆様のお片づけの参考になれば幸いです。
整理収納アドバイザーFujinao（フジナオ）でした。