リビングとダイニング。
家族みんなが集まって過ごす場所はどうしても物が多くなりがちですよね。
物が散らからないようにするためには、 家族みんながわかりやすい仕組みをつくることが大切です。
今回のコラムでは、リビングとダイニングについて、 収納しやすくなる家具選びのコツをお伝えしたいと思います。
リビングに必要な収納スペースとは
整理収納の基本的な考え方です。
しかしながら、リビング専用の収納スペースが全然ない。
あったとしてもちょっと遠くて使いづらい・・なんてことも多いですよね。
取り出しやすいこと、そして戻しやすいこと。
それを実現するためには、わざわざ遠くまで移動しなくてよいように 収納を工夫するのが近道だったりします。
リビングは家族それぞれが様々な過ごし方をする場。
お子さんがおもちゃで遊んだり、親も子も本を読んだり、映画を見たり。
リビングでメイクを済ましてしまう人もいるし、おやつを食べたり食事をしたりする人も。
本当に家族の数だけ、人の数だけ過ごし方があると思います。
自分が。家族が。「どこで何をすることが多いか」ということをよく考え、 その近くに収納できる場所がある、というのがおすすめです。
理想的な場所に収納がないならば、作ってしまいましょう!
家具で解決する場合、大きく次の2つのパターンが考えられます。
☑リビングに必要な家具を、収納を兼ねたものにする
☑シンプルで収納力のある棚を追加する
具体的な家具を紹介していきます。
■テレビボードを活用する
最近はインターネットを介して手軽に映画をみることができるようになりましたよね。
案外テレビボードの収納を使っていないという方も増えているようです。
おすすめしたいのは、テレビボードをお子さんのおもちゃ入れとして活用すること。
テレビ前は何も置かない広いスペースがあるもの。
お子さんはそこで遊んでいるのではないでしょうか。
まさに「使う場所の近くに収納」が実現できそうですね。
写真のように隠す収納になっている製品を選べば、普段はすっきりとした印象に。
扉や引き出しを開けると、たくさんのものを収納できるスペースが現れます。
子どもでも手が届きやすい高さなので、おもちゃの片付けも自分でしてくれそうな予感です。
■センターテーブルを活用する
センターテーブルを置く方には、このようなタイプの家具もおすすめです。
普段は、コンクリート風のおしゃれなテーブルですが…
実は引き出しが3カ所あり、内部はすべて収納になっています。
お子さんのお世話グッズや着替え、本の収納スペースとしてもよさそうです。
このようなタイプのテーブルもあります。
両サイドがマガジンラックになっていて、小さな引き出しもついています。
細々としたものも収納しやすく、物が散らかりにくそうですね。
■収納付きの椅子を追加
あまり大きな家具を買い替える予定はないけど、ちょっとした収納場所があればよいのに・・・
という方は、こんな家具はいかがでしょうか。
一見普通におしゃれなスツールですが…
なんと、座面が外せて中が収納になっています。
お子さんの着替えセットやオムツなどを、こっそりリビングに置くのにもよさそうですね。
■シンプルな棚を追加する
いわゆる「壁面収納」を作ってしまう方法です。
収納スペースと飾り棚を両方手にいれることができます。
複数の棚を並べても、同じデザインのものを選べばこの通りすっきり。
このような棚もあります。
まるで棚自体がアートのような潔さ。
中は大容量の収納スペースが。
上段は可動棚板がついているため、使い勝手もよさそうですね。
こちらは、扉に本を展示できるタイプの棚です。
家族の本をここに集結させ、図書スペースをつくるのもいいですね。
今読んでいる本を飾り、収納部分は別のものを入れるなど様々な使い道が期待できそうです。
ダイニングに必要な収納スペースとは
ダイニングで行われる主な活動といえば「食事」「勉強・仕事」ですよね。
特に最近は、テレワークが浸透してきたため、 ダイニングテーブルで仕事道具を広げる方も増えてきたのではないでしょうか。
ダイニングの場合も「使う場所の近くに収納する」のが使いやすい収納への第一歩です。
リビングと同じように、まずはこの2つが挙げられます。
☑ダイニングに必要な家具を、収納を兼ねたものにする
☑シンプルで収納力のある棚を追加する
ダイニングの特徴としては、「常に定位置に座る」という点。
☑収納に自分の近くに来てもらう
このような家具もおすすめです。
具体的な家具を紹介していきます。
■ダイニングテーブルを活用する
こちらのシンプルな木製のテーブル。 実は真ん中に秘密が隠されています。
両側に小さな引き出しが。
カトラリー類をしまって置けば、食事中に追加で必要になってもサッと取り出せそうですね。
文房具類を入れて置くのも使い勝手がよさそうです。
こちらは下に棚板があるタイプ。
ギリギリまで勉強や仕事をしていても、この棚板を一時的な移動スペースとして使えば すぐに食事を始められそうですね。
■シンプルな棚を追加する
大きな棚を追加する場合おすすめしたいのがこちらです。
上部は引き出し、下部は可動棚板付きの開き戸のタイプ。
引き出し部には。
食事で使うカトラリーやコースター、筆記用具などをいれたくなります。
横幅も十分なので、ホットプレートなどの大きなものまで収納できそうですね。
最近はゴミの分別が細かいため キッチンに複数のゴミ箱を置くスペースがなくて困っているという声も聞きます。
写真のようなゴミ箱専用のスペースがある棚はいかがでしょうか。
扉を閉めて置けばすっきり。まさに家具のようなゴミ箱です。
紙ごみや不燃ごみなど匂いの出にくいゴミならばダイニングに置いてもよさそうですね。
■動く収納を導入する
動く収納とは、「ワゴン」のこと。
主に椅子に座って過ごすダイニングで大活躍する家具です。
写真はダイニングテーブルと同じ高さのワゴン。収納スペースも十分です。
ワゴンの上に物を置けるので、テーブルが広々と使えそうですね。
テーブルの下に納まる高さのワゴンもおすすめです。
勉強道具や仕事道具をまとめて置けば必要な時にテーブルの下から引き出すだけ。
家族毎に自分のスペースが決められているとより使い勝手がよいでしょう。
まとめ
☑ 家族それぞれが「使う場所の近くに収納」できるよう考える
☑ 収納を兼ねた家具を選ぶ
☑ 壁面にすっきりとしたデザインの大容量の棚を追加する
☑ キャスター付きの家具もおすすめ
これらのコツを参考に、家族みんなが片付けしやすい家具を探してみてくださいね。
一級建築士/ライフオーガナイザー
kiko
一級建築士・ライフオーガナイザーの視点から
インテリアともの選び、暮らしの工夫をご紹介いたします。
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