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「ミニマリスト」「老前整理」「断捨離」など、「より少なく生きる」ことがテーマの言葉をよく聞くようになってきました。
ミニマリストという言葉は古くからあったものの、流行したのはここ数年のこと。
断捨離というワードは2009年にやましたひでこ氏が書籍「新・片付け術 断捨離」で提唱した造語。
意外と「モノを持たない生き方ブーム」の歴史はまだ浅いのです。
このような少ないモノで豊かに生きる生き方が流行する背景には、人々の価値観の変化がありました。
今回は整理収納アドバイザーFujinao(フジナオ)がミニマリストブームの背景にある日本人の価値観の変化を解説していきます。
その後焼け野原から復興し、産業が活発になってくるのと同時に家の中のモノは爆発的に増え、そしてより便利な暮らしになっていったのは皆さんもご存知の通りです。
そこからバブル期を迎え豊かさの基準が「モノの量」から「より高価なモノ」に変化して行きました。
その後はファストファッションや100円均一などに代表されるように「手頃で使い捨てしやすいモノ」が支持される時代になってきましたね。
バブルを経験した世代の家の中には「もう使っていないけれど高かったモノ」が処分できずに押し入れの中に居座り、プラスしてファストファッションや安価なアイテムなどがどっと家の中に入り込み、家の中の空間がモノに圧迫されるようになってきたのです。
そして、そんな「モノの圧迫」に疲れた人たちが選択するようになってきたのがミニマリストに代表される「より少ない生き方」です。
雑誌などの収納特集の記事を見ていても、ほんの10数年前までは「隙間を活かした収納術」「突っ張り棒で無駄がない収納システム」のような「いかに詰め込むか」という特集がメインでしたが今は捨て方、手放し方の特集が目につきますね。
モノの量、という分かりやすい豊かさのモノサシから、「今の自分の暮らしが心地よいかどうか」という精神的豊かさにモノサシが変わってきたのです。
モノの量重視の生き方を卒業して精神的な豊かさにシフトしている最中、という方もまだまだ多く、上手くいかずにもがいている方も多いのです。
長年当たり前だと思っていた価値観のモノサシを変えるのは、一日二日でできるものではありません。
だからこそ本や雑誌ではそんな生き方の特集がいつも組まれているのですよね。
だからもしあなたが今、ミニマルな暮らしや断捨離というワードが気になっているけれど暮らしに上手く取り入れられずに悩んでいる、というのであれば。
自分自身の「価値観の変化」はすぐにできるものではなくゆっくりと時間をかけて変化していくものなので、焦る必要も自分を責める必要もないということを覚えておいてくださいね。
ライフスタイル作りの参考になれば幸いです。
整理収納アドバイザーFujinao(フジナオ)でした。
整理収納アドバイザー
Fujinao
「部屋の景色が変われば人生が変わる」がモットー。
無理のない片付けの方法を教えます。
オフィシャルブログ「片づけの力」
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