主婦歴15年、仕事はお片付けのアドバイザー。
というと家事が得意でマメなタイプに思われるかもしれませんが、実は昔から家事が得意な性格ではありません。
シンクの生ごみ入れの周りはいつもヌメヌメさせてしまい、取り込んだ洗濯物を畳むのが面倒で山になり、窓を拭くのは大掃除の時だけ。
そんな暮らしをしていたので〝丁寧な暮らし〟と聞くと「そんなことする余裕はないよ」となんだかムッとする気分になってしまっていたほどです。
古布で隅々まで掃除をしたり、お味噌を作ったり、できるだけ手作りにこだわったり。
時間と手間をかける〝丁寧な暮らし〟は自分には縁がないことだと思って生きていました。
変わるきっかけ
好奇心と行動力の塊のような赤ん坊は、ずりはいでどこまでも突進し、つかまり立ちでテーブルの上の物を素早く手に取り口に運んでしまいます。
部屋の中が散らかっていることは子供の命に直結する問題となり、本格的に片づけと向き合うことに。
モノの整理と向きあう
それまでは「取っておけばいつか使えるかもしれない」という考えでなんでも取っておく傾向にあったのですが、家の中の限られた空間を安全な場所にするためにはどうしてもモノを厳選する必要がありました。
そこで、モノを持つ基準を「いつか使うかも」というモノ目線から「自分が本当に気に入っていて、使っているモノだけ」という自分目線に変更。
人に貸せないようなボロボロのモノは自分や家族にも使わせないと決めて潔く手放し、あまり気に入っていないモノや間に合わせで使っていたモノは本当に気に入る品物を探して買い替えました。
『整える習慣』が身につくと…
どうしても衛生が保てなかった生ごみ入れや食器カゴは一度手放すチャレンジをしてみたら、案外なくてもやっていけることが分かりました。
こうして少しずつモノの数が減ったことで家事そのものが減り、家事にかかる時間もぐっと短くなりました。
お気に入りの空間にごちゃごちゃとモノが増えたり、また家事の時間が増したりするのが嫌で余計な買い物をしなくなり、部屋はスッキリ。
モノが減り、掃除や片づけのハードルが下がったことで部屋はいつでも綺麗な状態を保てるようになり、毎日清々しい気持ちで暮らす楽しさを実感するようになりました。
「丁寧に暮らす」ことの本当の意味
そこで気がついたのは「丁寧に暮らす」ことの本当の意味。
私は丁寧な暮らしの表面だけを見て「時間と手間をかけるのが丁寧な暮らし」なのだと思っていましたが、本質はそこではなかったのです。
丁寧な暮らしで重要なのは〝自分自身を丁寧に扱う〟ことでした。
人様にお貸しするのを躊躇うような状態のモノを自分にも使わせない。
自分の心の声を尊重して本当は好きじゃないと思っているモノは手放し、家の中を心地がいい空間にする。
どうしてもできない苦手分野の家事があれば「どうしたら解決できるのか」自分に寄り添って一緒に考えてみる。
わざわざ時間や手間をかけることが重要なのではなく、このように自分自身を大切に扱う暮らしが本当の「丁寧な暮らし」だったのです。
まとめ
暮らしを楽しむ生き方というのは様々な方法がありますが丁寧に時間をかけて家事をするというのは一つの道筋であり、最終的なゴールは自分の心が豊かになる暮らし方。
もし、昔の私のように「丁寧な暮らし」という言葉に苦手意識と劣等感を持っている方がいたら、「モノに対してではなく自分に対して丁寧な暮らし方をする」と考え方の矛先を少しだけ変えてみるのがおすすめです。
お片付けの参考になれば幸いです。
整理収納アドバイザーFujinao(フジナオ)でした。
整理収納アドバイザー
Fujinao
「部屋の景色が変われば人生が変わる」がモットー。
無理のない片付けの方法を教えます。
オフィシャルブログ「片づけの力」
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